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オール電化の仕組みと電気代

オール電化の仕組みと電気代は実際高くなるのか気になる電気代について解説しました。

オール電化は2000年代に入り普及し始めました。2011年の東日本大震災によって鈍化しましたが、現在もオール電化の導入は進んでおり今は全体の10%、10件に1件がオール電化の住宅になっています。 新築においては約30%の導入率と人気が高まっています。

今回は、今さら聞けないオール電化の仕組みと気になる電気代について解説していきます!

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オール電化ってなに?

オール電化とは、ご家庭で使うエネルギーをすべて電気でまかなうことを言います。

一般的には、ガスなどを使用するコンロや給湯器、暖房器具など全てのエネルギーを電気に置き換えていくため、光熱費が電気代のみになります。
日常的に電気以外のエネルギーを使わないことが、オール電化の特徴です。

そのオール電化の代表的な電気機器をご紹介します。

オール電化の代表的な電気機器

IHクッキングヒーター

ガスコンロの代わりに電力を使って加熱するIHクッキングヒーターは、オール電化の住宅を代表する設備です。

電磁波によって加熱するので火を使わず、安全に調理できるので、子どもや高齢者がいるご家庭で人気があり、オール電化の住宅ではなくても、IHクッキングヒーターを導入するご家庭が増えてきています。

また、お手入れが簡単なことも人気の1つです。

エコキュート

エコキュートは電気でヒートポンプ式の室外機を動かし、お湯を沸かすの給湯器です。
エコキュートと言う名称は関西電力の商標登録ではありますが一般的に使われており、正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と言います。

エコキュートは大気中の熱を電気で圧縮し、お湯を沸かします。

ガス給湯器は、お湯を沸かすときにガスを使用することでたくさんのCO2を排出します。電力のみでお湯を沸かせるエコキュートは地球にも優しい機器です。

蓄熱暖房機

蓄熱暖房機とは、内蔵されている蓄熱レンガを暖めて熱を溜める暖房器具のことです。

蓄熱暖房器は、割安な深夜電力で躯体内の蓄熱体に熱を蓄え、その熱を放熱してお部屋全体を輻射熱(ふくしゃねつ)でやさしく、じんわりと暖めることができる、快適性の高い暖房器です。

生活に必須の機器ではないですが、あると便利な設備でしょう。
エアコンのようにスイッチのオン・オフは不要で、一日中放熱され続けるのが特徴です。 そのため、電気料金の安い夜間にどれだけ熱を溜められるかが重要です。

オール電化のメリット

オール電化にすれば、どんなメリットがあるのでしょうか?

オール電化ならではのメリットをご紹介いたします。

光熱費を一本化できる

オール電化にすれば、ガスの支払いがなくなるため、実質的に電気料金とガス料金を一本化できます。
なので、ガス、電気にそれぞれかかってくる基本料金の支払いが1つに抑えられます。

例えば、新電力の電気料金のプランで基本料金0円を選べば、従量料金のみになりますので、月々の光熱費の把握が楽になります。

火を使わないので安全

オール電化では、IHクッキングヒーターで火を使わず電気で調理し、エコキュートでは火を使わずお湯を沸かします。

なので、火災やガス漏れ、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの心配がありません。 子どもや高齢者がいるご家庭でも安心です。

ただし、どちらも使用方法を間違えると火災の原因になるので間違った使い方にならないよう注意しましょう。

災害に備えて対策できる

オール電化にすれば、停電時や災害時に断水してしまった時にエコキュートや電気温水器の中に貯めておいたお湯を使用することができます。

タンクの中からお湯を取り出し、洗濯物や掃除、トイレなどの生活用水として一時的に使用できるのはとても安心です。
ただし、飲み水としては使用できませんので注意しましょう。

また、災害時にライフラインが止まってしまった場合も電気の復旧は比較的早い傾向があります。

ガスと違い、電線が露出しているため、メンテナンスしやすく、震災の時も一番初めに回復したライフラインとなっています。

オール電化の住宅の場合、相性の良い太陽光発電システムを導入している家庭がほとんどで、災害時もライフラインが確保しやすい点は、オール電化最大のメリットと言えるでしょう。

オール電化のデメリット

では、オール電化にした場合のデメリットは何でしょうか?

初期費用(導入費用)が必要

オール電化にする場合、最低IHクッキングヒーターとエコキュートの設備の導入が必要になります。

機器本体の費用に加え、設置工事費なども必要になってくるので、導入の費用が必要になります。
エコキュートは補助金が出る場合があるので、国や各自治体の補助金制度を調べてみるもの1つです。

また、災害時にライフラインが止まってしまった場合も電気の復旧は比較的早い傾向があります。

昼間の電気代が高くなる

オール電化を導入する際の電気プランは基本的に夜の電気料金が安く、昼間が高く設定されています。
そのため、日中に家電をよく使う場合は、料金が割高になってきます。

エコキュートは深夜の安い料金の時にお湯を沸かしていますが、 日中にお湯が足りなくなった場合は、日中の高い料金で沸かさなければならなくなるので割高になることがあります。予め容量に注意しましょう。

停電が発生すると不便

台風や水害などの災害で電気の供給が止まってしまった場合、全ての電気機器が使用できなくなってしまう可能性があります。

IHクッキングヒーターや、エコキュートなども使えなくなってしまいます。

エコキュートは、中に貯めたお湯の分だけは使用できます。

ガスと違い、電線が露出しているため、メンテナンスしやすく、震災の時も一番初めに回復したライフラインとなっています。

IHは、代わりにカセットコンロを使用するなど停電復旧までの対策を取っておくと良いでしょう。

気になるオール電化の電気代は?

では、オール電化にした場合の電気代はいくらでしょうか!?

気になる電気代を世帯別にみていきましょう。

気になるオール電化の電気代は

世帯人数別・オール電化住宅における電気代の平均月額

世帯人数 オール電化住宅の電気代の平均月額
一人暮らし 10,777円
2人世帯 13,406円
3人世帯 14,835円
4人世帯 16,533円
出典:関西電力「オール電化の電気代平均額と節約方法」(2020~21年に調査)

続いて、ガスと併用している家庭における、月間の平均的な光熱費を見てみましょう。

ガスと併用する家庭の平均的な光熱費

世帯人数 電気代 ガス代 他の光熱 合計
一人暮らし 6,808円 3,331円 843円 10,982円
2人家族 11,307円 4,900円 1,600円 17,807円
3人世帯 13,157円 5,555円 1,445円 20,157円
4人世帯 13,948円 5,427円 1,005円 20,380円
出典:総務省統計局|2022年世帯人員・世帯主の年齢階級

オール電化にした場合と、ガスとその他の光熱費との総合計を比較した場合、オール電化の方が総額が下回る結果でした。

ガスと併用している家庭のほうが1人暮らしでは205円、2人暮らしでは4,401円、3人暮らしでは5,322円、4人暮らしでは3,847円と、それぞれ光熱費が高くなっています。

全国の平均なので、お住まいの地域によって実際の金額は異なりますので、ご注意ください。

オール電化にした方が、光熱費が抑えられてよいという結果ですが、一軒家でオール電化にすると電気代が高くなるのはなぜでしょうか。

一軒家でのオール電化の電気代

一軒家でオール電化にした時、光熱費が全て1つにまとまっているので、高く見える傾向はありますが、実際は安くなっていることがほとんです。
ただし、実際に高くなってしまうのはどういう場合があるかと言えば、電力単価の高い時間帯に電力消費が集中している場合です。

電力単価の高い時間帯に電力消費が集中している

オール電化の料金プランでは、夜の電気代が安い設定になっていることがほとんどです。
これは、エコキュートや蓄熱暖房機が夜間の電力を使用するため、日中の電気代が高く設定されています。

日中も家で過ごすことが多く、高めに設定されている時間帯に電力消費が集中すれば、電気代が高くなるでしょう。

日中も家で過ごすことが多い場合は、

  1. 電気代が高くなる時間帯を把握しておく
  2. 明かりはなるべく外の光を取り入れる
  3. 消費電力の大きい家電を電気代が高い時間帯を避けて使用する
  4. タイマーがついている家電は夜間に稼働するように設定しておき電気代の安い時間帯を狙って使用する

など、電気代がかからない工夫をすることが必須になってきます。

また、太陽光発電システムを導入していれば、昼間の高い電気代の時に自家発電し、その電気を使用することで電気代を安くすることができます。

まとめ

電気代の高騰は日常生活に大きくかかわってきますので、オール電化の電気代は気になると思います。

節約をしていても電気代が下がらないときは、電力会社を見直すことも大切です!

Japan電力は、400kWhまでは27円と料金が変わらないので使えば使うほどお得です!

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